Tár ター

Tár 観た。サイコスリラーってこういう風にもなるんだ。真実は分からんし人はどこまでも傲慢にもはるしその周りにいる人もそれに比例(反比例ともいえる)するかの様に変容するし。音楽専門用語や名前、精通してない私にとっては難しすぎ。

 

ターの着てるマスキュリンな服装が好きだった。

三十の反撃

1番最初は「普通の人」というタイトルだったことを知ってめちゃくちゃ頷けたし、「ああ、みんな私と同じ普通の人なんだなあ」と思って心底安心した。

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抱きしめてくれたギュオクが諭すように放つ言葉が、優しくて、現実。誰にもなれず何も語れずに何も出来ず何も言わずにただ生きることは寂しくもなるし疑問も不安も後悔も恥も生まれて時々この世から消えたくなる時がたくさんあるけど、結局そういう風にしか生きられないとだんだんと気付く。でも別にそれは間違っているわけではなくてただそうであるだけで、そんな自分を責める必要は一つもないということ。そして他のみんなもそうだということになるべく早めに気付くこと。それが沈んだ沼から這い上がるたった一つの方法だということ。そして、声を上げることで変わる何かがあるかもしれないと希望を持つこと。現実は厳しく残酷だけど、可能性を信じることはできる。もちろん絶望することもあるだろうけど。

特別であろうとする必要はなくて、すでに自分はただ一つの存在であるということ。しかもそれは証明する必要のない事実だ。

誰にもなれない自分を何も生み出せていないと最低に思いつつ、社会のノイズにならずにただ居られることに心地よさも感じるっていう対極に存在してそうな思いが1人の人間の中に同時にあるのが普通なんだ、私も普通なんだって思えて存在が全肯定された。この本を読み進めて行く中で自分のどこかが救われたようでちょっと楽になった。

今年で三十になる93年生まれ。そんな私は世界で一つだけの存在といういつもある事実!忘れないでいこ!

生きていればいずれわかるよ。誰でも心の奥底に、いろんな姿をした人が何層にも重なってたくさん入ってるってことを

私たちは愛のために愚か者になってしまった人たちのことをずっと歌ってきたが、現実の世界では絶えず計算をしてきた。計算しない愛は傷になる。残るのは恥ずかしさのこもった後悔だけだ。

心の中を隠さずにただ表に出すだけでも、何かを変化させることができるということ。

봄 つまり春

早起きしてご近所散策。

良いパン屋さんがあるから生きていけそうだし住宅街の活気は落ち着く。桜並木もあるよ。探せば自然もたくさんあるのが大都会東京。

桜はあっという間にcome and go

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今度何年ぶりかの桜まつりがあるんだって。屋台はもう出てる。

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誰かんちの敷地内にある桜が大きくてかっこいい傾向。
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IMAXでEVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE この宇宙を選んだから、あなたに出会えた。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスを観た。

そして初めてのIMAX体験。思った事を吐き出すためにここに書く。

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この宇宙で出会えたあなたと共に生きたい。愛だ。愛だけが全部を可能にする。悲しみも憎しみも愛おしさもぜーんぶ愛。

出会った世界も、選ばれなかった世界も、私の小さな選択の組み合わせ。今いるユニバースは無数の点の中の一つ。

この宇宙であなたに出会えたのは奇跡だ。愛だけがそう思わせてくれる。そう思うから愛が生まれる。

この宇宙を選んだから、あなたに出会えたんだ。

IMAXについてを書き出し。

電車で品川に着いた時、30分後にIMAXで本作が上映される事を知り即チケット購入。アイマックスと読む。IMAXは追加料金500円かかるから正規料金だと2400円。高いね。サービスデーだったので追加料金込みで1800円でした。通常のスクリーンと違う階にある。直前に気付いていそいそと6階へ移動。早めに映画館に来ていないと遅刻しそう。IMAXに限らず上映30分前に映画館に到着して、トイレ行ったり飲み物とポップコーン買ったり買わなかったり近日上映予定を確認したり座る場所があれば入場までボーッと待つのが鑑賞前の流れとして一番良いなと今回思った。

6階は鏡張りでした。中に入ってスクリーンのデカさに超びっくりした。スクリーン左下からスクリーン前を横切って席に着く動線なんだけど、自分がめちゃくちゃちっちゃく感じるほどスクリーンがでかい。どんだけデカいの!!!と見上げる自分の首が痛い。それほどデカくて桁違い。大きいというよりデカいっていう表現の方がしっくりくる。こんなでかいスクリーンで映画見ることが自分の人生であるのかよと思うほどデカかった。スクリーンのデカさに比例して座席含めた空間そのものもデカい。あんなに階段登って上へ向かうっていう感覚も初だった。

音響もすーごいね。ヘッドホンとかゴーグルを付けているわけではないから没入感?とはちょっと違う。でもただデカい音じゃなくて迫力がある感じ。エブリシング〜は怒涛の映像の切り替わりとそれに伴う効果音とか音楽もかなり重要だと思うから、この環境で観る価値ありすぎの作品だと思う。

スクリーンがデカいから「目に入るもの=スクリーン→つまりそこに映される映画だけが見える」という感じ。字幕読んでるとそのシーンの映像が同時に視界に入らないほどデカい。IMAXかつ字幕だとここがちょっとマイナス要素かも。でも目に映るもの全てが映画なの最高。

通常の映画館と比べると空間としてスケールが桁違いだからそこに入るだけで驚きがあった。映画とかそんなに観ない人でも一回くらいはIMAXで観てみるかってノリで行ってみてほしい。料金が高いからどの作品を観るかによって感想は変わると思う。でもIMAX上映されてる時点でその道のプロが「IMAXで観る価値あるよ」って言ってるってことか。

通常のスクリーンで観たらどんな感想になっていたのかなー。アカデミー賞受賞の名に恥じないとはまさにこれ。説明しようがない映画。とりあえず観て。超壮大で超変なことばかり起こるのに、こんなに感動させるなんて一体全体どういうことだ。母は強くて偉大。

 

ミッシェル・ヨーのアクションが超カッコよかった。

新陳代謝

春だね〜。

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久しぶりに歩いたら、長い間人が住んでいなかった古い住居が取り壊されて更地になっていたり、すでに新しいお家が建っていたり、お正月に建て替え中だったお寺はあっという間に出来上がってピカピカの装いで鎮座していたり、昔と何にも変わらないボロボロの場所もあったりして、町は黙々と確実に変わっていると感じました。

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そんな中、同じ場所で変わらず咲く桜や花は強いな。

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提灯がいい感じ。

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この神社が今のものに建て替えられた時、「建前(たてまえ)」が執り行われて、おじさん達が境内から投げるお菓子をみんなでわーわー言いながら奪い合ったことを鮮明に覚えている。あの時はピカピカに赤くてThe 神社だな〜と思った。いつだか久しぶりに帰った時に散歩したら、今の落ち着いた色に塗り直されてた。

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もう少し経つと満開。

人生は地続きだけど章は確かに変わってく

「あ〜ここに新しい人生がある〜。」と友人Aちゃんの結婚式で彼女がスピーチをしている時に強烈に思った。

これからまだまだ続くAちゃんの人生の、新しい章のスタート、その一瞬に立ち会った。
人生は地続きなんだと強く感じた。これまでがあるからこれからがあって、これからがあると誓うからこそ、これまでをも、まるっと抱き締められる。

これまで「同じ釜の飯を食う」っていう概念を真っ直ぐな正の感情では受け入れられなかったんだけど、今回、解釈し直すというか上書きして素敵なこととして昇華できて、友人の人生の節目に立ち会えたことと併せて、出席して良かったなと尚更思いました。

友人とパートナーさん、ずっとずっとずっとお幸せに。

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