岡本太郎展

遡って2022年10月。幸子さんと岡本太郎展に行きました。

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初めて草間彌生のでっかい作品を見た時と似た気持ちがぶわぁぁと湧き上がってきたのを覚えてる。簡単に理解できないからこそアートはアートであり続けるし、じゃあ私はこの作品にどういう意味を持たせようかなとか考えることで、それからの日々がもっと意義深いものに変わるのだと思ってる。

自分を産んでくれた人がこの時の大阪万博に行ってたなんて衝撃的だった。だって私にとって大阪万博は教科書の中の出来事で、太陽の塔は懐かし映像としてたまにテレビで流れるものだったから。羨ましいな〜。お母さん曰くアメリカ館が印象的だったらしい。

平成初期生まれの私からすると岡本太郎ってすっごく前衛的なタレント的なイメージが強くて(ごめんなさい)全然存じ上げなかったけど、歴史に名を残す人は強い信念を持って世間に声をあげ続けているんだなと思った。

相変わらず東京都美術サイコ〜だった。

プリズン・サークル PRISON CIRCLE

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プリズン・サークル(映画)をみた話。
相変わらず長い。備忘録。
#プリズンサークル #prisoncircle

 

1,900円払って、まっさらな気持ちで、スクリーンに映る人間をみている自分には、ちょっとの皮肉も込めて「平凡で幸せな人間だよねえ」と言葉をかけられる。こう思うとか、これは違うとか、世界は広いとか、私程度の人間ではそういう果てしないほど客観的なことしか語れない事象がこの世には数えきれないほどあるのだろうし、そのほとんどに直接触れないままに、私は時が来たら死ぬんだと思う。
そうやって生きて死ぬことがいかに恵まれたことなのかっていうのも本当に気付ける機会ももう無いような気もした。

実際に自分が犯した事件を基にロールプレイングという感じで、加害者・被害者・自分の家族・相手の家族になりきって、気持ちや意見を想像して声に出すという場面があった。親戚の叔父さんに対しての強盗致傷の罪。お互いが言い合う言葉があまりにもリアルで関係ない自分が辛くなった。前読んだ「別の人」という本のことがぶああああああって思い出された。過去も現在も未来も変えてしまうような出来事に直面するというのはどれほどのことなのか。私はまだ体験したことがないからひたすら想像しかできないんだけど、あまりにも辛そうで、できれば経験したくないと思った。

自分がスクリーンに映る側になる確率はとても低いと思った。驕りや比較や優越感ではなく、ただ、そうなる流れの中に私はたまたま産み落とされなかっただけ。人間は 受け身でこの世に生まれる( I was born. ) から、その時点で幸福とか平和とか安全とか安心はひたすらに不平等なものだと思う。でも希望は捨てないで生きていきたいし、希望を持てるような出会いも諦めずにいたい。でもそれさえも不平等だし、そこに個人の性格と、運も関わってくるから、簡単にはいかないよな。

C'MON C'MON

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とてつもなく素晴らしいものをみた…気持ちが溢れるってこういうことか。以下、とても長いです🫰

人間を育てる面倒をみる見守る支える守る、それと同時に自分も同じ人間であって、与えるばかりでなくて、与えられる側にもなれないと心は壊れてしまう。でも「大人」は、何が壊れて・どう壊れていて・何が普通なのかも分からないままとりあえず毎日生き延びているのかもしれない。

病気になることも母を失うこともぜーんぶ予想外だ。いつかくると分かっていても、いつかが今なんて誰も受け入れられない。

想像したことはなかなか起こらなくて、起きることを受け入れて前へ進むしかない。9歳が直面する世界も、子育ても、家族関係も、誰かを愛することも、仕事も、まだ見ぬ未来も、大人に期待することも、こうなってほしいと子供に望むことも。全部が想像の斜め上な状態で降りかかってくる↖︎↗︎

綺麗な映像なんだけど、織り込まれている内容すごーーく現実的で「いい作品だった」とか「感動した」とかそういう言葉じゃ片付けられない。重い。見る人によって感じ方や捉え方は全然違うと思う。

理解できないけど助けたい。理解できないけど優しくしたい。理解できないけど愛してる。
あなたは私を一生理解できないし、私もあなたを理解することは生涯無いだろう。
でも愛しているから、できるだけ優しく、近くで、あなたとなるべく同じ方向へ一緒に歩きたい。
私達の間隔は一生埋まらないけど、それでもそれを愛おしく思って大切にしたいし、いつか縮まるかもと希望を持っていたい。

記憶は上書きされて、古いものはどんどん消えていく。確かにそれはあって、忘れたくないほどの時間なのだけれど、忘れるから成長できる。
それを分かってる伯父さんが、何度も何度も思い出させるよって言うの最高かよ〜🥺

先に進むしかない c'mon c'mon ってそこでこうにくるか〜マジか〜ヤバ〜泣いちゃう〜 と心で叫んだ。先へ、先へ。

#カモンカモン #cmoncmon

東京ドームでプロ野球を観戦した

人生で初めてプロ野球を生で見た。誘ってくれたかんちゃん、ありがとう。

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セ・リーグの巨人対中日。場所は東京ドーム。というわけでホームは巨人。1塁側1階席でめちゃくちゃ選手に近くて、しかも巨人側だった。

ビールの売り子のお姉さんからビールを買うのがめちゃくちゃ楽しみで、そして緊張してた。球場内にはビールのタンクを背負ったお姉さんが無数に、そして縦横無尽に駆け回っている。マジで駆けていたからお姉さんは全員汗だくでした。すでにスリムなのにさらに痩せちゃうじゃんと思うほどに。お姉さんごとに背負ってる銘柄が違うから、お目当てのビール(それかお姉さん)が自分の席に近い通路に来た時に、手を挙げてアピールする。ありがとうございます!!!ってキラキラした顔と声で感謝されたらここでも推し文化生まれるわなと思った。東京ドームは2022年から場内完全キャッシュレス化となり、売り子さんから買うものも含まれます。支払い方法伝えて、お姉さんが対応した端末を腕を伸ばして席まで差し出してくれてピッとする→決済後にカップに注いでくれて受け取るという流れ。買う側も売る側もみんなめっちゃスムーズで、すごおおおおいと感動しました。時代は進みますな。悩んだ末にキリン一番搾りにした。最高か〜うめ〜。うまさ100倍、嘘じゃない。

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一番搾りって印字されているプラカップで飲むの初めてかも。昨今の脱プラの流れを考えると、このプラカップも私が次行く頃には違う容器に変わってそうだなあと思い、であれば記念に持ち帰り…と思ったけど中身がビールだし入れる袋も無し、おまけに雨も降ってたから諦めて捨てた。写真に残ってるから後悔はないです。

偶然にもユニフォーム的なのを配ってくれる日でした。こういうのテンション上がるよね。

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場内のスクリーンも最近新しくなったらしくめちゃくちゃかっこよかった!でかいし綺麗だし映像かっこいいし!東京ドームは巨人のホームなので、打席に立った選手の短い紹介映像が流れる。この映像もめっちゃかっこいい。

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表と裏で変わる時もこんな風に映像が流れる。8回裏=Bottom of the 8th と英語で表現することをここで学んだ。8回表は Top of the 8th です。
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その他にもヒットを打った時や点が入った時なども映像と音が流れて最高にブチ上がります。休憩時間?にはチアリーダーさんが出てきて踊ってたりして、あああああテレビで見たやつだ〜ってめちゃくちゃ楽しめた。こういう時、スポーツってすごいよなと毎回思う。巨人のキャラクターも踊ってた。

※野球観戦からかなり経った後にたまたま見てたサラメシで、今季から東京ドーム巨人戦の音楽の演出を担当しているのがDJ SOULJAHさんという方で業界ではめちゃくちゃ有名で実力者ということを知った!だからかあああああともげるほど納得した。だって異常に最高だったもん、音と映像の演出が。番組に出ることで少しでもプロ野球や場内の音楽などに興味を持ってもらえればと話してたけど、大丈夫っす。正々堂々とバシバシ伝わってます。プロ野球のイメージが本当に変わった。野球の基本ルールしか知らない私は、今季じゃなかったらここまで楽しめなかったと思う。ファンの獲得って、色々な方法があるんだなと勉強になりました。https://www.nhk.jp/p/salameshi/ts/PVPP6PZNLG/episode/te/YMPWWP72Z2/

ごはん、迷いながら選ぶのめちゃくちゃ楽しかった。入場ゲートの階に永遠と売店が並んでいて、タコベルとかタイ料理とか肉とかホントに色々ありすぎてとても悩むから、席着くの遅くなっちゃうんだけど?!って感じでした。チキンオーバーライス(もどき)にした。スタンドで食べると3割り増しで美味しいよね。
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この日は巨人、勝った。ホームランも打ってた。中田翔が初めて?送りバントしてた。年間パスポートを持ってる方が座りがちなエリアだったみたいで、前列に座るお姉さん2人はマイユニホーム着て、売り子のお姉さんのことを名前で呼んでいた。そして試合終了後には、さらに前に座っていたお兄さん達とお疲れ様ですって声掛けあっていた!自撮りで記念写真撮っていたので、声掛けて撮ってあげたら喜んでくれて、良いことした気分だった。

↓試合終了後の写真撮影
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勝ったから巨人の歌?が流れて、全然知らなかったけどノリノリになれて最高。

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以下、備忘録

・観客席に飛んできたボールは持って帰れる。

・座った一塁側一階席にはフォアボールが普通に飛んでくる。

・そしてそのボールが怖い。頭に当たったら絶対痛い。たんこぶになると思う。

・そしてボールが飛んできたエリアには、スーツ着た係員が「お怪我ないですか」と声掛けにくる。

・場内の売店は割高なので、プロ観戦者さん達はコンビニ飯を持ち込む。

・だが、売り子さんから買うアルコールにはみんな糸目をつけない。

ベルリン アンゲラ・メルケル 物理学者 政治家

https://www.nhk.jp/p/ts/9N81M92LXV/episode/te/YV3W821LN2/

メルケルというのは若い時に夫だった男性の姓。離婚時に旧姓に戻す義務も理由もなかったからそのままだったのだろうか?と思って調べたら、離婚時は物理学者としてのキャリアの半ばで、「メルケル」という名の下での経歴を存続させるために、そのままの姓でいることを選んだらしい。賢明な人すぎる。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6023771bc5b6c56a89a55c23

西ドイツ生まれ、父親は牧師、生後間も無く東ドイツへ引っ越し、物理学者。物理学を選んだ理由は「自然界の法則にイデオロギーの介入する余地はないから」聞いた時震えた。

※ちなみにイデオロギーとは↓

イデオロギー(Ideologie)はドイツ語から来ています。「社会集団や社会的立場(国家・階級・党派・性別など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系。歴史的・社会的立場を反映した思想・意識の体系」を意味します。また、「特定の政治的立場に基づく考え」をさします。

ドイツ語からきている言葉だから尚更から、アンゲラの発言の重みが2倍になる気がする。

 

彼女が政治の世界に入る前に、抑圧された東ドイツで自由を求めて声を上げたり行動をした女性2人がいて、そのうちの1人が歌手ニナ・ハーゲン。カラーフィルムを忘れたのねという曲は同氏がまだ東ドイツにいた1974年に発表された曲。時を早送りして2021年12月にアンゲラ・メルケルの退任式で流れたのがその曲。歴史、繋がってる。すごい。

自由は勝ち取るものだと。妬んだり悲観したりせず希望を持って目的に向かう。

「推し、燃ゆ」6月より湿度高い

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湿度高すぎ高すぎ君だ…

この物語に本当に共感できる人って超一握りだと思う。推しの存在が、登山の時に使うトレッキング用の杖だとする人は、推しがいなくても、険しい山道を自分の背骨でなんとか立って歩くことができる。そうするしかないから。

背骨を失うことは這いつくばって生きるしかないということ。新しい背骨はもう金輪際新しく生えてくることはなくて、もしそれが現れたとしてもそれは背骨みたいな「何か」なんだと思う。そういう、代わりがない推し 的な感覚は死ぬほど理解できると思った。この部分だけは心底あかりに同情できる。

このお話のストーリーは別として、この類稀な表現力があればそりゃ話題になるわな、と思わずにいられないほどの文章でなんかもうそこに感服する。言葉を紡げる人には尊敬の念しかない…。