ミャンマーで何が起きているのか

「しかし、2月1日に状況は一変した。国軍がクーデターで権力を掌握し、スーチー氏を逮捕したのだ。インターネットは遮断され、ニュース放送局の放送も中止された。軍営ニュース放送局の司会者は、ミンアウンフライン最高司令官(64)が国家の権力を掌握したと発表した。」

 

・何が起きたのか。

ミャンマー国軍がミャンマー政府関係者を拘束した。ミャンマー政府関係者はNLD(与党である国民民主連盟)で、そこにアウンサンスーチー氏も含まれている。

 

・なぜ政府関係者を拘束したのか。

2020年11月に行われた総選挙において、NLDが改選議席の83%を得て(かなり圧倒的だね)勝利。それに対して、国軍は「不正があった可能性がある」と主張し続けてきた。当時から現在に至るまで不正の証拠は提示されていない中、2月1日に首都・ネピドーで総選挙後初めての連邦議会下院が召集される予定だった。国軍は「国家の安全を守るために行ったこと」と主張。

 

 

ミャンマーは昔ビルマと呼ばれていて、つい最近の2011年まで軍事政権が国を支配していた。これだけ聞くとふーんって感じかもしれないけど、軍事政権が支配しているということは虐殺とかが普通に起きるということになる。考えるだけで怖い。

それを打破したのが、一度は名前を聞いたことがあるであろう、アウンサウンスーチー。(これ一括りが名前。ミャンマーは姓を持たない人が大半らしい。) ミャンマー独立運動家であったアウンサン氏の娘であり、現在の事実上の国家元首

「ビルマ独立運動を主導し、その達成を目前にして暗殺された「ビルマ建国の父」ことアウンサン将軍の娘である。」

という感じで、歴史は本当に繋がっているなぁとミャンマーについて人生で初めて色々と調べた私は思った。今なぜそうなっているのかを知ることは、すなわち過去を知ることだし、これからどうなるかを考えたり求めたり行動することは、さらに先にある未来を見ているからだ。全部繋がっている。

 

【ミャンマー】国軍横暴に市民の怒り頂点 クーデター2週間、見えぬ収束(NNA) - Yahoo!ニュース

支持率80%ある政党に対してクーデターを起こす、というのが現代で起きていることに、無知な私は圧倒されてしまう。ネット上の抗議活動が、国軍によるインターネットの遮断や独裁的な法改正で不可能にさせられる事も、デモやボイコットする市民、それさえも弾圧・拘束する国軍。どれもこれも信じられない。信じられないけど、これが事実なんだと。