CALL ME BY YOUR NAME 君の名前で僕を呼んで

あー美しい。こんな夏休みを過ごしたいと心から思う。膝より上のショートパンツにポロシャツ着たり脱いだりたまにワイシャツ着たり。Talking HeadsのTシャツはスタイリスト私物のヴィンテージでしょうか。オフホワイトのコンバースイカット、履きこんでいるけど綺麗で良い。エリオは物持ち良さそう。華美ではないのに素敵なのは、似合うものだけ身に付けているからでしょう。外で朝食昼食夕食。優しいお手伝いさん。羞恥心と欲望、そして思春期で青春。完全なるフィクションであり、切り取った美しさ。眩暈がするほど美しい。「これは人生が変わる出会いだ」と認識できる人はこの世界にどれくらいいるんだろうか。誰かの人生や根幹が新しく構築されているのを、見つめてあげることができる人もどれくらいいるのだろうか。すべてを覚えているのが無理だと分かっていても、そう伝えずにはいられなくなるほどの時間を持つことができる人もどれくらいいるのか。痛みを葬らず忘れず、乗り越えろとまでは言わないけれど、痛みの処置がどれほど重要で大変か分かる。最愛の人には心に嘘をつくことなく生きていてほしいって思うのが、それ自体が最愛なんだと思う。あなたは私で私はあなた。